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おやじブログ

2024.09.13おやじチャンネル

残念な老舗蕎麦屋さんの閉店

長野市戸隠の入口に「大久保西の茶屋」という
創業400年の歴史ある蕎麦屋さんがあります。
大久保の茶屋さんと並び建つお店なので
ややわかり辛いですが、
長野市街地から行くと左手側のお店です。
この大久保西の茶屋さんが破産申請を行い
店を閉めるという
私にとってたいへんショッキングなニュ−スが飛び込んできました。
実はこのお店ですが
約45年程前私が高校生の時学校に内緒で
アルバイトしていたお店なので
凄く懐かしいのです。
私がバイトしていたのは長野駅前にあったお店ですが、
禁止されていた夜間でのバイトなので
毎夜ひやひやしながらのバイトでした。
高校3年生になった夏休み前に
このお店の社長さんから
夏休みのお盆期間中だけで良いから本店(戸隠のお店)に手伝いに行って欲しい」とお願いされ、
なんだかおばあちゃん家にでも行くような
浮かれた気分でふたつ返事で出向くことに。
店に出てから後悔したのは
朝8時に朝食を食べてから夕方4時まで
ほとんど休憩もないくらいの混雑状況。
1時間待ちはあたりまえでピークの昼時は2時間待ちがザラ。
お客さんのなかには「どんだけ待たせるんだ!!!」と怒り出す人も。
こちらも若気の至りで
「待てない方はお帰り頂いて結構ですよ」なんて。
今のようにSNSが無い時代だから好き放題に言ってしまって。
どれだけお客さんがいても夕方4時を過ぎると
ほとんど人気も無くなり6時頃には閉店しますが
その後の夜が怖いのなんの。
だだっ広い広間に1人で寝るのだから怖いを通リ超し、
しょんべんちびりそうな状況。
2階には社長一家がお住まいではあるものの、
広間に寝てるのは私1人だけ。
トイレも奥の奥にある、
いかにものぽっちゃんトイレ。
鳥の鳴き声ひとつとっても耳元で鳴いているのではと思う程
良く聞こえいちいちビクビクして
やっとの思いで3泊4日の手伝いを無事帰宅。
長野駅前店で一緒に働いていた店長さんは
今や長野市では知らない人がいないくらい有名な
蕎麦店「二本松」のオーナーですが、
この店長さんと一緒に働いたお陰で今の私がある、
言っても良いほど
高校生である私を厳しくも優しく育ててもらいました。
先日も二本松さんと話す機会があり
お互いに当時を思い出し懐かしさに溢れてしまい、
なんと寂しい気持ちとなってしまいました。
奢れるもの久しからずなのか
栄枯盛衰なのか実態はわかりませんが
400年の歴史に幕を下す現社長さんの気持ちはどんなものか。
外部の人間がとやかく言う質のものではありませんが、
自分の立ち場に置き換えて身が締まる思いでした。