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おやじによる
おやじブログ

2021.12.03不動産のこと

築年数が経過した住宅の価格査定は難しい

このところ、
住まなくなってしまった実家や、
相続した兄弟姉妹の住宅の売却査定を
続けて査定させていただきました。
全ての物件に共通していたのは、
昭和50年代初期に新築され
築後約45年ほど経過した建物であったことです。
所有者さん、相続者さん、にしてみれば
まだまだ十分に「住める家」という認識がある為、
期待している金額のラインは高めの設定をされています。
確かに45年以上経過した建物でも
人が住んで住めないことも無く
快適とまでは言い難いものの、
所々リフォーム等をすれば十分に住めますが
「空家」となってしまうと、
そういう訳にもいかず
どうしても寂れた」感が出てしまいます。
その為か査定する場合には
解体を前提とした評価になってしまうので、
査定依頼者さんの希望金額には及ばないケースが多々あります。
その結果査定後に何らの連絡も来なくなってしまうのですが、
果たしてその査定者さんはどうしているのでしょうか。
まず考えられるのは、
当然ですが他の不動産屋に査定してもらい
更なる金額アップを狙っていく場合と、
売却事態を考え直してしまう場合があると思われます。
 
A社では〇百万円がB社では〇千万円と査定されれば
誰しもB社に依頼したいと考えるのは当たり前ですが、
本当にB社査定金額で売却できるかは不明です。
売却の仲介をしたいばかりに
高い金額で査定しているのかも知れませんし、
A社ではその金額で物件を探している方がいるかも知れません。
 
私が査定させていただいて物件でも、
私の査定金額が不満だったのか
間もなく他の不動産屋でネットに
広告が出されていましたが
それは私の金額より約2倍位の金額でした。
1ヶ月が過ぎ、
3ヶ月が過ぎた頃には価格が値下がりし、
半年過ぎた頃には私の査定した金額とほぼ同じ位になりましたが、
それでも売れません。
一度相場から乖離した金額設定をしてしまうと
「物件自体の信用度」が下がってしまい
消費者にはマイナスのイメージが植え付けられていきます。
最終的に幾らで売却できたかは不明ですが、
ある種不動産屋に騙されてしまったケースですね。
 
売れる金額で査定している私と、
売りたい金額を査定を望む
相談者さんとの心がひとつになれれば良いのですが、
それはなかなか難しいものです。