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おやじによる
おやじブログ

2022.12.16おやじチャンネル

「年内入居希望」のお客様が増えてきました

この業界に入った頃先輩に教えられたのは
年内に引越ししたいお客さんには気をつけなさい」
というものでした。

賃貸物件は今とは大きく違い、

保証会社ではなく連帯保証人で契約し、
家賃は振込ではなく大家さんに持参する、
というものでした。
特に年末はお歳暮を片手に
大晦日に大家さん宅に行く店子さんが多く、
大家さんも早く一年締めくくりの盃を傾けたいのに、
なかなかままならず、
という年末の風景が見受けられました。

家賃を滞納してしまった人は

年末の御挨拶を兼ねて滞納分を持参しますが、
その滞納分を持参出来ずにいる人の中には
そのまま逃げてしまう、
という人もいます。

その逃げる準備をする人が

12月になって物件を探しに来る、
というのが昔の不動産業界では多々ありました。

不動産屋は不動産屋で12月はめっきり暇になり、

「年越しの金」を1円でも多く準備したいと
焦っているところに
「すぐに契約したい」と向こうから
ネギを背負ってくるわけですから
有難いと良く調べもせず契約してしまいます。

最初の契約金はどこかから調達してくるものの、

入居後直ぐに滞納が始まり
大家さんからの督促連絡が入ります。
このような契約者は皆嘘がたいへん上手で
不動産屋でもころっと騙されてしまうのが常です。
その滞納が3ヶ月分と溜まり、
いよいよ連帯保証人へ連絡すると
「判子なんて押してないよ」
と取り付く島もない回答。
更には「前の住まいも○ヶ月分の滞納で逃げ出したから
こいつの保証人なんて引き受けられるわけないよ」と。

先輩や社長にも相談し協力いただき

何とか追い出すことはできたものの苦い経験です。

その時先輩から教えられたのは、

この業界人なら一度は経験してしまうことことだけど、
ろくに物件も見ないで
年内に引越ししたいと希望するお客さんには
細心の注意を払いなさい」と。

最近当社へは

「年内に引っ越ししたいのですが」
と希望されるお客様が増えています。
決して怪しい人ではなく理由もきちんとしています。
中には「今は引っ越し代が安いけど
年が明けると急激に高くなるから」
という方もいます。
大家さんにとっても空室のまま年越しするのと、
カーテンがかかった状態で年越しするのでは
お孫さんにあげるお年玉にも影響が出てしまいます。

年内は28日まで営業しますが、

12月31日の鍵渡しもできますので
「年内入居希望」の方はぜひお問合せ下さい。