おやじによる
おやじブログ
2019.01.16おやじの日常
不動産をめぐる詐欺行為『地面師』!!
こんにちは。
おやじ2人で毎日頑張って営業中!
おやじ不動産こと不動産屋リアルト長野の
樋口 正志 です。
年末年始休暇中に、土地に関する恐ろしい本を読みましたのでご紹介したいと思います!
その名もズバリ『地面師』。
地面師とは、他人の土地の所有者になりすまし、持ち主の知らない間に第三者へ勝手に売却し、
その代金をだまし取ってしまう不動産をめぐる詐欺行為のこと。
通常土地を売却する際には、本人である人物、書類としての権利証、所有者であることが
判明できる本人確認、実印が必要になります。
これらは当然その所有者しか持っていないものですが、これを偽造してしまう人が
この世の中には存在します!
書類の偽造だけにとどまらず、人物までも偽造してしまうのですから恐ろしいことです。
地面師と聞いてピンときた時代は1990年前後の所謂、不動産バブル時代でしたが、
昨年、大手ハウスメーカーがその被害者となった事で、これだけ技術が進んだ今日でも
まだ地面師事件があるのだと衝撃を受けました。
しかも騙された金額が55億円!!!ひえ~
騙された会社内部には法務部があったんだろうし、顧問弁護士や顧問司法書士もいたはずなのに、
何でそんな詐欺に遭ってしまうのか本当に不思議でした。
東京はホテル建設ラッシュ、マンション建設ブームで良い土地が無く、怪しげな話しにも
きっと耳を傾けてしまったんでしょうか・・。
この本を読めば騙した方が一枚も二枚も上手ではあるようですが、そんなに簡単に騙されてしまうのでしょうか??
実際、自分もこの立場であったなら何時もならやらないような凡ミスをしてしまうんでしょうか。
この不動産業界に足を踏み入れた30年ほど前、キャッシュで1億円見たことがあります。
確か品川ナンバーだったと記憶していますが、かの有名なカタカナ3文字の高級外車で乗り付けた
お客さんが重そうなジュラルミンケースを持参して来店し
「取り敢えず1億持って東京から来たから、これで買える物件紹介してよ!!」と
ジュラルミンケースの中身をオープンしました。
当時は修業の身でしたから、そのお客さんの対応は勤務先の社長がこっそりとしていましたが、
初めて見る札束には感動すら覚えました。
人間あんなお金を目の前に積まれてしまったら、きっと心も変わってしまうのでしょう。
売り渋っている持ち主がいたら、その家にお邪魔して「取り敢えず現ナマを積みなさい」と
教えてもらった事があるくらいですから、現金は魔力なのでしょう。
地方都市である長野市では、こんな大きな地面師事件は聞いたことも無いですし、
これからもきっと起きないとは思いますが、
怪しげな不動産の話しにはくれぐれも用心しましょう!!
「所有者が高齢で外に出られない」「権利証を無くしてしまった」「子供が代理で取引します」
なんて売主だったら、ひと呼吸おきましょう!
不動産のプロでも騙してしまう地面師さんは案外近くにいるかも知れません。
日頃から信頼の出来る不動産屋と仲良くしておきましょうね。
それでは~。
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