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おやじによる
おやじブログ

2023.05.23不動産のこと

めっきり減ってしまった和室です

自由設計で新たに住宅を建てられる方は別として、
建売住宅や賃貸住宅に
最近めっきり減ってしまったのが「和室」です。
賃貸物件ではここ20年くらいの新築には
和室が存在していません
アクセントとしてリビングの一部に
3帖の畳コーナーがある物件も少数ではありますが
見たこともありますが、
ザ・和室というのは本当に減ってきました。
戸建の貸家であっても
昭和時代の建物ではまだまだ和室ががんばっていますが、
平成二桁時代の物件には
全室洋室というのが珍しくありません。
 
日本人の生活様式が、
布団からベット、
座卓からテーブル、
畳に正座からイス、というふうに
様変わりしたのも一因かも知れません。
トイレも和式トイレを見る機会も激減し、
山の中のトイレですら洗浄機能が付いた
様式トイレになっているのがあたりまえ。
膝が痛く上手くしゃがむ事ができないおやじ世代には
和式便所はもはや罰ゲームの如くです。
 
賃貸住宅の場合には、
退去時の「原状回復」費用負担が
敬遠されているのが主な理由でしょうか。
私が業界に入った頃の賃貸住宅は、
畳の表替えは入退去の都度ではなく、
希望があれば施工するが希望がなければそのまま入居し、
そのまま退去してもらう、
という契約方法でしたが、
何時の間にか、
「新築同様的」に室内を綺麗に仕上げて貸すが、
同様に綺麗にして返す、
という風潮になってしまい、
入居する方の負担が増すばかりです。
おやじ世代は食事後に畳でゴロリと横になるのが
ひと時の楽しみではあったのですが、
令和という時代になればそれもまた幻かもしれません。
畳の原材料のい草を生産する農家さんも
大分減ってきているし、
畳屋さんもあまり見かけなくなってしまいました。
古き良き日本をもう一度見直すためにも
原状回復費用を軽減できる「和室」を考えてみたいですね。