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おやじによる
おやじブログ

2018.08.12不動産のこと

【告知事項あり】事故物件のお話。(少しホラー)

こんにちは。

おやじ2人で毎日頑張って営業中の

不動産屋リアルト長野の樋口 正志  です。

 

インターネット等で【事故物件】という言葉を目にしたことはございませんか。

 

最近では、大島てるさんがその代名詞のようになっていますが、

実際事故物件とはどんな物件なのかお話ししてみたいと思います。

 

 

 

 

<<<<< ちょっと怖いのが苦手な方は、ここから先 ご注意ください。 >>>>>
 

 

まず、そもそも事故物件とはどんな物件なのかを説明しますと、

事故物件と言う明確な定義があるわけではなく、

事故物件とは、物件に何らかの瑕疵(かし)がある

ものの総称と考えられています。

 

瑕疵というのはいわゆる『キズ・欠陥』と呼び変えても良いかと思います。

 

いくつか種類がありますが、

1つ目は、構造上に問題がある物件

代表的な物件としては2005年に発覚し世間を騒がせた、

〇〇建築設計士による耐震構造計算偽造により

建物の耐震強度が不足していたような物件のケース

 

2つ目は、法律上に問題がある物件

建物を建築する場合においては、

建築物の敷地は4m以上の道路に2m以上接しなければならないという建築基準法の決まり

単純にここだけで判断出来ませんので要注意ですが)があるのですが、

購入した土地がその基準に該当しておらず、建物を建てることが出来ないような物件のケース

 

3つ目は、精神的に問題がある物件

・物件の室内および共用部で、火災、傷害致死、殺人等により死傷者が出た。

・事件ではなく孤独死、自殺等により物件の室内で死者が出た。

・物件近くで過去に殺人事件がおきた。

・物件近くに首吊り自殺した公園がある。

というように人の死に関する事件が一番代表的と考えられます。

 

昨今では、事故物件=3つ目のケースと思う人が多いと思いますが、

30年以上この業界にいる私でも、

この事故物件に出会ったことも、物件を見学したこともありません。

 

もしかしたら私が知らないだけで、本当は事故物件だったのかも知れませんが・・・。

 

物件により家賃が大幅に減額されて市場に出るものがありますが、

その場合は事故物件と判断して間違いないと思いますし

ネットの物件PRに【告知事項あり】とあれば、それもまた事故物件だと思います。

事故物件の募集をした経験のある同業者に聞くと、

その事故物件だけは反響は凄く、すぐに決まってしまう、と言っていましたが

私は体格の割には気が小さく閉所恐怖症もあるので

進んでこのような事故物件に住みたいとは思いません・・・。

 

 

 

ここからは少し怖い体験談的なお話ですが、

以前当社のリフォーム工事を担当していただいた会社の社長さんが

非常に霊感が強く、いわゆる見えてしまう方でした。

現場立合いした際には必ず

『見えますか?』と確認することから始め

工事の施工をしていただきましたが、

幸いにして当社が管理する物件は見えない物件のみでした。

ただ、いまでも建物の場所や建物名まではっきりと覚えていますが、

その社長さんのみならず

社員さんまで見えてしまった物件があります・・・!

 

その建物は入居斡旋した際には他社業者さんが管理していたのですが、

どうもその業者さんと大家さんの間でトラブルが発生したらしく、

大家さんより直接当社に『リアルトさんに今後建物の管理をして欲しいのですが』

との連絡をいただきました。

町の小さな不動産屋にとってこんな有難いお話しはないので、

早速、大家さんと入居募集に関する打合せを行いました。

「次に空室が出たらその段階から建物管理委託契約を締結しましょう!」と

和気あいあいとした雰囲気でお話しをさせていただきました。

 

しばらく経過してから大家さんより『空室が出たよ』との連絡が。

喜んで室内の確認に行くと、なぜか

壁に普段あまり目にしたことのない

模様のお札たくさん残されていました・・。

 

霊感の全くない私でも少し嫌な感じを受けたので早速社長さんに見てもらうと、

『樋口さん、ここあんまり気が進まないよ』と・・・!

 

で、でも!せっかく新規の大家さんから管理委託を受諾出来るので・・!と

社長さんに頼みこみリフォーム工事に入っていただきました。

 

 

そして工事初日。

 

『樋口さん、

玄関ドアの隙間から見てる、襖の奥から覗いているよ

 

しかも、社長さんのみならず社員さんまで

誰もいないはずのバルコニーから室内を覗く人影が見えるよ

なんて言うのです!

 

それでも責任感の強い社長さんなので最後まで工事を請けていただき、

無事にリフォーム工事は完了しました。

 

ですが、社長さんには

『樋口さんの会社で今後もあの物件を管理するならば、他の工事業者で施工してもらって』

と言われてしまいました・・・。

 

そこで社長さんに、この物件がなぜ以前の不動産屋から

当社に変更になったのか経緯をお話しすると、

『樋口さん、あまり無理しないほうが良いと思うよ』

含みある回答が来ました。

 

確かに新規で一つでも管理受注出来れば零細不動産屋にとっては助かりますが、

サポートいただく大切な方と疎遠になってまで管理するのも如何なものかと考え、

大家さんには本当の事情は話さず、管理委託委託契約を

締結するのは中止させていただきました・・。

 

いまでもその建物の前を通ることもありますが、

物件は元気に稼働している様子で、常時満室のようですので

あまり深く考えずに管理をしていれば良かったかなぁとも思いますが、

物件や人とは縁なのでこちらの物件とはきっと縁がなかったのでしょう。

 

ちなみにこの社長さん、現在は工事業者さんではなくなり

当社とのお付き合いもなくなってしまいました。

今は私が物件を見るだけですから、

誰かに覗かれていてもさっぱり分かりません。

 

最近読んだ本でタイトルに惹かれました。

 

ではまた~。

 

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