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おやじによる
おやじブログ

2023.12.04おやじチャンネル

永のお別れになってしまいます

当社が創業した平成4年に、
前の不動産業者より
引継ぎで管理しているアパートで
その当時から入居していた方が
二年程前から体調を崩され
入退院を繰り返していた。
その方はずっと独身であった為に
1人住まいであり
近くに住む妹さんが
頻繁に面倒を見に訪れていたが、
いよいよ自宅での静養が厳しくなり
施設に入ることになった。
妹さんからは以前より
11月末から12月初旬で
引っ越しを済ませるので
立ち合いをして欲しい旨の連絡を頂いていたが、
いよいよ本日をもって鍵の返却を受けた。
新築時からなので
35年間住んでいたのだから当然のこと
室内はボロボロだし
壁紙なども汚れ放題ではあるものの、
何も言えずに涙がこみあげてくる。
畳の表替えもクロスの張り替えも設備交換も
何一つ要求するわけでもなく、
ただ真面目に住んでいた人が
いなくなってしまうのは何だかとても淋しい。
「施設に入居できるだけ有難いのよ」と
妹さんは笑っているが、
私は永のお別れになるだろう。
35年の月日は私も年をとった。
身体のあちこちが痛い。
思うように身体が動かず階段からも落ちてしまう。
最後に笑ってお会いしたかったが
既に施設に運ばれてしまったとのこと。
長い間ほんとうに有難うございました。
お元気で。