イベント情報イベント情報

おやじによる
おやじブログ

2022.03.27おやじの日常

転勤者お断りの大家さんに遭遇しました

当社で社宅の斡旋をさせていただく
企業様の物件探しでの出来事です。
その物件は、
他の不動産屋が入居募集をしている物件で
管理は大家さんが自主管理されているようで、
当日の物件案内も大家さんが鍵を開け
室内の説明を一生懸命にしてくれていました。
少し気合が入り過ぎ空回りしている感もありますが、
入居して欲しい気持ちが溢れ
決して悪い気分になるものでありません。
案内も最終コーナーに差し掛かり
入居を検討いただくお客様も
この物件に決めようかな」
の雰囲気を醸し出したその瞬間
思いも寄らぬ言葉が大家さんから発せられました。
「うちの物件は転勤者(会社契約)お断わりですからね」と。
入居募集チラシにも募集窓口の不動産屋からも
事前にその説明はまったく無く、
お客様も私も???です。
賃貸物件の大家さんとすれば
入居者が転勤者(会社契約)であれば、
家賃滞納の心配も無く、
トラブルがおきても会社と相談ができ、
と借手としてはとても良いとは一般的に思うのですが、
この大家さんの考えは違いました。
「入居してもうらうのにクリーニングだけではなく、
クロスの張り替え、床の張り替えエアコン取り替えなど
いろいろ費用かけているから2、3年で転勤され出ていかれたら
かけた元も回収できないでしょ。
だから転勤者じゃなくて地元企業に務める個人契約が良いんだよ」と。
なるほどこのような考え方もあるんですね。
確かに最近では退去したら、
洗面台を洗面化粧台へ、
ドアホンをTVドアホンへ、
ネツトもフリーWiiへ、
等々かける費用は相当なものです。
大家さんにしてみれば最低でも
初期契約期間の2年間は居て欲しい
できれば5年、10年も居てくれたら最高だよね、と考えます。
地元企業の方でも転勤ではなく、
自宅を購入した、親との同居になった、
リストラでいまの家賃が払えなくなった、
などで退去する方もいるのでは?
とその大家さんに言いたいところではありますが、
そこは人それぞれの考えを尊重しなければいけません。
案内どころか共用部の清掃まで
御自分でされる大家さんであれば
賃貸とはなんぞや」と
ポリシーをもって経営されている
立派な大家さんだと思います。
当社では絶対に真似の出来ない
大家さんに関心しきりの春の珍事でした。