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おやじによる
おやじブログ

2021.02.17おやじチャンネル

事故物件ではないのに何故か半年で退去してしまった物件

昨年映画化もされた不動産の事故物件ですが、

私も過去にこんな経験をしました。

それは今でも立派に稼働している物件ですし、

管理を当社から他の不動産屋に移行された物件でもある為

具体的な場所や間取りは書けませんが、

今でもその物件の前を通るとついつい見上げてしまします。

 

とある場所に新築された賃貸物件を

見学にお越しいただいた3人家族での方です。

物件の案内中からお子様は共用廊下の奥をしきりに気にしていたのが

印象に残っていました。

しかし御夫婦は新築に住むのが初めてらしく

「新築の匂いがする~」とたいへん喜んで室内を見学され、

気に入っていただき

その場で申し込みの意思表示をしていただきました。

契約手続きも滞りなく済み

鍵を引き渡した際にもお子様はじっと廊下の奥を見ています。

何だかとても不思議な

そして少し不気味な感じはしましたが、

霊感などまったく感じない私は

逆にこのお子様が不思議な子供に思えました。

半年近く何事もなく過ぎたある日の事、

この奥様からこんな電話をいただきます。

「樋口さん、変な事聞きますがこの建物事故物件ではないですよね」と。

「新築物件ですから前の入居者は誰もいませんよ」と返事をすると、

「そうですよね、でも夜中になると廊下で子供が遊んでいるって、

うちの子供が言うんですよ」

「ええええええええええええ!」

「うちの子供が気味悪がっちゃって、申し訳ないのですが引っ越しさせて下さい」と。

どうして良いかもわからず、

大家さんにも本当の理由は告げず

実家に戻る事を理由に解約手続きをしましたが、

本当に怖かったのはこの後退去立ち合いが終わってからです。

引っ越しが少し遅れ夕方になってしまい

鍵を返却いただいた時には既に辺りは暗くなっています。

室内の確認をしていると何だか誰かが覗いているような視線を感じます。

霊感が全くないので気のせいだと思ってはみるものの

共用廊下からも誰かが走る足音が。

怖くて怖くてあわてて鍵を閉め、

翌日ハウスクリーニングをしていただく人に同行してもらい

物件の再チェックに。

やっぱり何かが変だと感じ清掃業者さんに告げると

その人も何かを感じる様で、

「樋口さん室内クリーニングは絶対一緒にやってね」と初めて言われた言葉です。

当然一緒にクリーニングをしましたが

作業中背中がなんだかぞわぞわしたのを今でも覚えています。

事故物件でもなんでもない物件でしたが、

その後管理が当社から離れてしまい

現在はその部屋がどうなっているかは不明ですが、

その物件今でも夜中に廊下を子供が走っているのだろうか、と。