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おやじブログ

2023.06.10おやじチャンネル

浸水被害に遭われた住宅の査定

2019年10月12日未明から

降り出した大雨により長野県内では

千曲川管内を中心として

水位観測所史上一位の水位を観測しました。

長野市でも市内北部を中心として

近くの河川が氾濫したことにより

不運にも住宅が流されてしまったり、

床上浸水や床下浸水等の被害が発生する地域が多く、

なかでも北陸新幹線の車両が

水に浸されてしまった映像は

かなりショッキングなものでした。

あれから約3年8ヶ月経過したなかで、

今回その大雨で床下浸水被害に遭われた

住宅の不動産整理査定依頼をいただきました。

アットホーム等不動産情報を閲覧すると、

被害にあってしまった地域の売り土地や

売り住宅の情報は出されているものの、

あまり動きは活発ではない様子がうかがえます。

その地域を得意としている

建築会社の社長にも相談したところ、

自分のところにも複数売却相談は来ているが

「自社での買取」はしていなし、

仲介でもなかなか契約にはなっていない状況とのこと。

早速現地に赴いてみますと

外観からはその爪痕は感じられず建物も塗装等施せば

まだまだ住める印象です。

お客様の御希望で室内の確認はできませんでしたが、

経過築年数からも十分に「中古住宅」で

販売できるのではと思い価格査定しました。

しかし、

長野市ハザードマップでは氾濫流による

家屋倒壊等のエリアではないものの、

洪水による浸水の深さ

10~20m未満(8階部分に相当)

地域に該当する地域です。

周辺を見渡せば住宅や共同住宅が立ち並び

皆さんが普通に生活をしてはいるもの、

いざ新規で購入しようと考える方には

浸水リスクがあまりにも高い為

二の足を踏んでしまうだろう、とも感じられます。

先日も梅雨前線による

大雨と台風2号により住宅の全壊、

床上下浸水被害等が発生し

その被害状況が放映されていましたが、

あのような場面が映し出されてしまうと

被害に遭われた地域は「やはり危険だな」と

映ってしまうかも知れません。

躊躇した自分の心が反映した価格査定であった故か

査定依頼者の方からは何らの回答もいただけませんが

リスクがある物件の査定は

本当に難しいものだと勉強になりました。